アイキャッチとフック
「アイキャッチ」と「フック」は、「目を惹く」「興味を持たせる」といった意味の言葉で、どちらもグラフィックデザインに求められる要素であり、特に広告のジャンルでは欠かせない大事なデザイン効果となります。「他のグラフィックよりも目立たせたい」「人目を惹きつけて強い印象を残したい」これらは広告のデザインに限らずデザインの本来の目的そのもので、デザイナーは皆この点に創意工夫をこらしています。
アイキャッチとは
アイキャッチとは、視覚的に際立っている要素、つまり「目を引くもの」を指します。デザインの中で最初に目に留まる部分であり、人の注意を一点に集中させる役割を果たします。
視覚的な要素
色 高彩度な色やコントラストの強い色は、特に効果的です。
形 ユニークな形や、周囲の要素と異なる形は、視線を惹きつけます。
大きさ 大きな要素は、自然と目に留まりやすいです。
動き 動く要素は、静止画の中で特に目立ちます。
配置 デザインの中心や、視線の流れが自然と向かう場所に配置することで、効果が最大化されます。
フックとは?
フックは、アイキャッチによって惹きつけられた人の興味をさらに深め、次の行動へと促すための要素です。
好奇心 「なぜ?」「どうして?」という疑問を呼び起こし、情報を求める気持ちを刺激します。
共感 人々の感情に訴えかけ、共感を得ることで、より強い結びつきを生み出します。
メリット 何かしらのメリットや価値を提供することで、行動を促します。
ストーリー ストーリー性を持たせることで、人々の心を捉え、記憶に残りやすいデザインになります。
具体的には
まず、スタンダードな方法としてはキャッチーなビジュアルを使用する方法。
本能的に人間が「つい見てしまう」ビジュアル、というものがある。
例えば人間や動物、特に見たことのある顔や、大きな目には自然と注目してしまいがち。
さらに、子供や動物のあかちゃんなどは、誰が見ても可愛らしいと感じる為、好感度も上がる。
グラフィカルな要素で、強力なアイキャッチとなるのが「色」です。
特に黄色や赤といった進出色を効果的に使用する事で、誘目性が格段にアップする。
ただし、誘目性の高い色ほどケバケバしい印象になるので、落ち着きや上品さを演出したいグラフィックには向かない。
また、通常はあり得ないようなシチュエーション、意外性のあるデザイン要素やその配置方法なども効果的。