DTPデザインのセオリー
データ作り
印刷における最低欲しい線幅:最低0.1mm
線幅は0.1mm(0.3pt)は必要。それより細い線だと印刷されたとき出なかったり掠れてたりするおそれがあります。この0.1mm(0.3pt)の線幅のことをオモテケイと呼んだりもします。
軽いデータづくりを心掛ける
データが重たいと作業効率はおちます。出力に時間がかかったり作業画面の動きが遅くなったり。効率よく作業するために軽いデータ作りを心掛けましょう。適正サイズの画像配置・アンカーポイントの数はなるたけ少なく・複雑な処理をもっと簡略化して同じように見せる・など出来が同じでもデータがシンプルにつくられていると効率は全く違います。
文字
最低文字サイズ:文字サイズは4.5pt以上は欲しい
視認性のある読める文字として最低4.5ptの文字での制作が好ましい。一般的に本文となる文字は8pt~11pt程度の文字サイズが多く使われています。(級数なら11Q~13Q)。見出しはそれよりひとまわり大きいサイズ、キャプションはひとまわり小さいサイズで使うのが一般的です。媒体によっては最低文字の大きさが決められていたりもします。
トラッキングとカーニングの使い分け:字詰めをしよう
文字全体・複数文字間のスペースを調整する場合はトラッキング、隣り合う2つの文字間を調整するのにカーニングを使います。トラッキングとカーニングとで役割分担があるのできちんと使い分けて欲しいです。
タイトルや見出しとなる文字はカーニングやトラッキングで文字詰めをして美しい配列の文字を作りましょう。パソコンで使っているフォントには文字の詰め情報も持っていて自動的にある程度の字詰めの役割はしてくれます。長い文章ではそれで十分ですがタイトルやキャッチなど見出しになる文字ではまだアキが気になってしまうことがあります。それは自分で文字詰めをして調整を行いより良い具合にしていきましょう。
文字・フォントの変形:文字の変形はなるべく使わない
決まったスペースに入りきらない文章をなんとか詰め込みたいときには文字の変形で縦横の比率を変えてはめ込みます。その際には視認性を意識しましょう。読めない文字は文字ではなく絵柄です。50%を割るような変形は避けるべきです。できることなら正体で文字は使いたいもの。字詰めの順番としてはまず「禁則処理」「文字組設定」を入れること、そのあとでスペース内に文字が入らなくて調整したいときには「詰め設定」「トラッキング」「カーニング」で文字間を調整します。大抵これでスペース内に収まるはずです。それでもダメならQ下げ(文字サイズを小さくする)を検討し、最後に変倍を考えるってのが文章文字でのフォントの扱い方です。
変倍を使ったときは明朝体よりゴシック体の方がちゃんと見やすい
変倍を使って文章を使ったとき明朝系の書体よりもゴシック系の書体の方がまだ読みやすい。見出しなどで数語の文字を大きく扱う場合なら変倍がきつくても読めますが、長い文章になると変倍のかかっている文字は読みづらいものになります。なかでも明朝系の書体で変倍のかかった分は最悪です。
色
イラレなどのレイアウトソフトでの色指定:CMYKでの色指定はなるべく5%刻みで
カラーピッカーから色を拾うと端数の色になりますがその場合は5%刻みの近似値に置きかえておいた方があとでの作業効率があがります。同じ色をまた使う場合に色を指定しやすいです。また、CMYKでは1%の数値差はモニター上ではほとんど識別できません。印刷でも5%くらい色の違いがないと濃淡の差うまくでません。このためCMYKでの色指定はなるべく5%刻みですることを推奨します。
CMYKの使用色量:色量の合計は320%以内
CMYKの4版で色の掛け合わせの合計は320%以内に収めます。それ以上だと印刷しての乾きに時間がかかったり色ムラが起こりやすかったりします。
色の配色のコツ:写真から色を拾う
どんな色を使ったらいいか迷ったときには、レイアウト上にある使っている写真の中から色を拾って使うと全体にまとまり感がでます。その際CMYKの数値はキレイに揃えたい。