色彩が持つ効果について
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SHIN U DESIGN | デザイン事務所
ペイズリーとは、一説によると古くは原型は古代ペルシャに見られ、サーサーン朝ペルシャ (224–651) で使われていた。アレクサンドロス3世の遠征によりペルシャにもたらされたともいわれている。
現在の形になったのは、インド北部カシミール地方で17世紀に起った図案で、カシミール柄とも呼ばれている。モチーフは松かさ、パーム(椰子の葉)、糸杉、マンゴー、生命の樹、カシミヤの花もしくはマンドゥ・インディアンパインなどの説があるが、1年中枯れることのない糸杉の柄で、生命力の象徴という説が有力。いずれにしても形は 「勾玉」。
手織りのショールに使われる事が多かった。
英領インド時代に兵士によりイギリスにもたらされることになる。
1800年頃、ヨーロッパでカシミア・ショールが量産されるようになり、その代表的生産地がスコットランドのペイズリー市でだったので、一般的にも 「ペイズリー」 と呼ばれるようになった。この呼称のせいでペイズリーは西洋のものだと思われているが、実は東洋起源のものである。
個人的な好みを言うと柄物の中でも特に好きな柄だ。マスキュリンでありながら、繊細で高尚な印象を与えてくれると感じる。